接客でのマナーに資格や検定はあるの??
接客では高い接客能力とマナーに関する知識が要求されます。
そこで必要な接客マナーに関する資格や検定はあるのでしょうか。
接客をするにあたって、特別な資格がなければ働けないということはほとんどありません。
しかしながら、これから接客業界を目指す方や、スキルアップしたいとお考えの方だけでなく、マナーは身に付ければ社会人として活かせる場面がたくさんあります。就職を考えている学生にとってもプラスになるかもしれません。
では、接客でのマナーに関する資格や検定にはどのようなものがあるのでしょうか?
ここからは、3つの資格や検定をもとにどのような知識が身につくのかをご紹介していきます。
サービス接遇検定
公益社団法人 実務技能検定協会が主催する検定資格です。「サービス業務に対する心構え」や、「対人心理の理解」、「対応の技術」、「口のきき方」、「態度・振舞い」など、敬語やマナー以外も学べ、より専門的な知識が身に付きます。
受験資格に制限はありませんが、金融や鉄道、運輸、ホテル、病院、派遣会社などの企業や、理美容、ファッション、医療スタッフ、航空、観光などの専門学校での受験者が増えているようです。
~試験の詳細~
・実施時期 春と秋の年二回
・難易度 合格率は高い。実技の比重が大きい
・3級~2級(筆記試験)準1級(面接試験のみ)、1級(1級合格後、二次試験にて面接試験あり)
接客サービスマナー検定
NPO法人 日本サービスマナー協会が主催する検定資格です。この検定では、敬語やビジネスマナー、英語での接客や具体的なシチュエーションでの対応など、基本的な接客能力を身に付けることができます。
基本的な接客能力を総合的に学べ、レベルも幅が広いため、学生のうちから取得を目指せます。受験資格に制限はありませんが、エアライン業界をはじめとした高度なサービス適性を求められる業界への就職にも役立てることができるようです。
~試験の詳細~
・実施時期 年4階(2月・5月・8月・11月)
・難易度 2級以上はホテル・航空機添乗員レベルが求められる
・3級~2級(筆記試験)、準1級~1級(筆記試験+実技試験)
販売士(リテールマーケティング検定)
全国の商工会議所が主催する検定試験です。この検定では、接客に関する基礎知識や取扱商品に関する専門知識、売場や店舗の管理能力、経済の動きからみた店舗経営を身に付けることができます。
大規模小売店の販売員、売り場責任者や店長クラスの方や、小売店、管理責任者、製造業・サービス業・卸売業などの販売業務担当者などに役立つ資格です。
売場経験がなくても受験ができ、接客や売り場づくりなどのスキルが身につくので、小売店などへの就職や転職に向いた資格と言えるでしょう。3級は接客販売委員としての基本的な知識とスキル、1級になると経営・財務予測等の高度な知識が身につくので、独立などを考える際に取得を考えてもいいかもしれません。
~試験の詳細~
・実施時期 受験する商工会議所によって異なる。
・難易度 3級合格率50~60%、1級合格率13~30%
・3級、2級、1級 ※ただし、必ずしも順番通りに受ける必要はない。
キャリアアップにも一歩近づく接客マナーの資格や検定
以上、主に3つの資格や検定についてみてきました。
さきほども述べたように接客業は特別な資格がなければ、働けないということはほとんどありません。
しかし、接客でのマナーの資格や検定というものは、これ以外にも複数あります。ハイレベルな接客業へ転職したり、より上位の役職を目指すならば、必要になってくる場合もあるでしょう。ほとんどの資格を受験する場合、受験資格のハードルはないことが多いので、全ての方がチャレンジしやすく、あなたの能力を発揮することが可能です。
接客においてプロとして認められるには、通常の職場と同様、勤務年数などが重視される場合もあります。もしあなたがアルバイトの場合、それから正社員を目指そうと思っても、接客での資格が必要になることもあるようです。
接客でのキャリアアップを目指している場合には、このような資格や検定を受験することで、あなたのチャレンジしたい目標に近づくことができます。
将来のことを考えてあなたのスキルアップやキャリアアップに備えるという意味でも、資格や検定取得を考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしょうか。ここでご紹介した3種類以外にも、接客でのマナーに資格や検定はたくさんあります。
あなたがどのようなスキルアップをしたいのか、あなたの職場ではどのようなスキルが求められているのか、お客様からはどのような知識が喜ばれるのか…などを考えて、数ある資格や検定を選んで受験してみるのもいいでしょう。
ただし、資格を取ったからお客様が満足する接客へと劇的に変化する、とは限りません。資格や検定を取得して満足するのではなく、その知識やスキルを活かして、よりお客様に満足していただけるような接客を目指していただければと思います。
ぜひお客様目線も交えながら、どの資格や検定にチャレンジするかを考えてみてはいかがでしょうか。
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