接客業向け 販売員の第一印象アップのためのマナー
販売員は毎日たくさんのお客様と関わり、接客をしています。
接客する上で、必ず押さえるべきマナーはどんなものでしょうか。
接客業の販売員と一言で言っても、さまざまな種類の業種、業態のお店に販売員がいます。
そこで共通することは、必ず相手に「お客様」がいらっしゃる、ということです。
お客様に「感じがいいな」「また来たいな」と思っていただくことが販売員の役割でもあります。
そのようにお客様から感じていただくには、どんなにトークを磨いても、どんなに商品知識を身に付けても、まずは接客業で最低限押さえておくべきマナーがなければ、売上つなげることはできません。
ここでは、販売員の方が販売スキルを磨く前に押さえておきたい接客業のマナーについてお届けします。
接客をする中でお客様に一番影響を与えるもの
接客に携わる方も、そうでない方も、相手に「感じがいいな」と思ってもらうには“笑顔が大事”ということを一度は聞いた事があるでしょう。
どんなに仕事が丁寧でも、どんなに商品知識が豊富でも、笑顔なく接客されてしまうと、お客様からは「なんだか感じが悪いな」と思われてしまいます。
ここまで読んで、接客に携わっている方は、「接客では笑顔が大事というのは耳にタコができるくらい聞いているよ~」と思っている方も多いと思います。
まずは、皆さんに笑顔の重要性をお伝えするのではなく、皆さん自身に本当に笑顔が出ているのかどうか、ということを実感していただければと思います。
ここで少し考えてみてください。
お客様から見て、“笑顔”はどこで判断されると思いますか?
実は、“目と口”両方笑って笑顔と認識されます。
でも私たちはほとんどの方が口だけで笑おうとしているのです!
いま近くに知り合いの方がいれば、その方に向かって手で口を隠して笑ってみてください。
相手は、あなたが笑っていると感じましたか?ぜひ聞いてみてください。
もしここで相手から「笑っていない」と言われてしまった方は、ぜひトレーニングをしてみましょう。
なお、目が笑えない方は決して性格が悪いのではなく、顔の筋肉を動かす表情筋が発達していないだけです。ぜひここでお伝えするトレーニングを毎日続けてみてください。
(1)うめぼしトレーニング
梅干を食べたときの顔を思い出してみてください。
その時のように一度ギューッと顔のパーツを真ん中に寄せます。
そして、ゆっくりともとに戻す。また繰り返し、ゆっくりと戻す…。
これを繰り返し行います。
そうすることで、普段使っていない顔の筋肉を動かすことができます。
(2)への字&口角上げトレーニング
まず、右の目じりを「への字」をイメージしてグッと下げます。
そのまま、今度は右の口角を目じりに近づけるようにグッと上げます。
その状態で5秒キープ!
次に、左の目じりをぐっとへの字に下げます。
同じく今度は左の口角を目じりに近づけるようにグッと上げます。
その状態で5秒キープ!
これを毎朝繰り返してみましょう。
驚くほど目と口周りの筋肉が動くようになるはずです。
出会ってからたった6秒で決まる!販売員の印象は身だしなみから
実は、人は出会ってからたった6秒で、相手の第一印象を決めてしまうと言われています。
その6秒の間に私たち販売員ができることと言えば、「笑顔」「きちんとした身だしなみ」「まっすぐな姿勢」「挨拶」などが思い浮かびます。
しかし身だしなみは笑顔や姿勢と異なり、6秒の間に整えることは難しいものです。
開店前に自分の身だしなみがお客様に好印象を与えるかどうか、ぜひチェックしてみてください。
ここでは、主に服装・髪型・メイク・ネイルの4つについてそれぞれのポイントをお伝えしていきます。
(1)服装
服装は、お店によっては指定のユニフォームが支給されるところもありますが、アパレルであればそれぞれのショップの商品を着用することが多いと思います。
商品の良さをお客様にお伝えするためにも、商品を着こなし、ブランドイメージをしっかり表現していきましょう。
そのためにも、気を付けるポイントは3つあります。
1.清潔感があるか
襟や袖口の汚れ、シミ、タバコのにおいはありませんか?
また、洋服のシワ、毛玉、靴であればかかとのすりへりにも注意してみましょう。
2.肌を出しすぎていないか
透け感のある素材で、女性の場合、下着が透けて見えていませんか?
襟ぐりが広く、前かがみになると胸元が見えてしまう服装は避けましょう。
お客様に「健康的だな」と思われることを意識すると、印象が良くなります。
3.動きやすいか
現場に立っていると、急いで在庫を確認しに行ったり、商品が入った大きな段ボール箱を運んだり、さまざまな場面があります。
そのため、歩きやすい靴を履くことで、お客様にすばやく対応できたり、作業が早く安全に進められます。
大きい音がする靴も、お客様がお店に居心地の良さを感じなくなってしまう要因の一つなので、避けた方がよいでしょう。
(2)髪型
それぞれのお店で基準が定められているところが多いと思いますが、基本的なポイントは3つあります。
1.清潔感があるか
臭いや傷み、ヘアカラーの色落ちが気になる方は、対策を取りましょう。また、寝ぐせがあると「手入れしていないのかな」「だらしないな」とお客様にマイナスの印象を与えてしまうので、ブラッシングなどで手入れを忘れずに。
2.髪型は乱れにくいか
私たち販売員の仕事にはお客様と目を合わせる、ということが一つの大きなポイントになります。
目を合わせてあいさつをしたり、目を合わせて話しかけたり…。それによってお客様の反応が変わってくることが多いです。
ですので、前髪が目にかからないように気を付けましょう。
また、お辞儀をするときや商品を整えるときなど、前かがみになることがたくさんあります。ロングヘアの場合は、すっきりとまとめると邪魔になりませんね!
3.目立ちすぎない髪の色か
多くのお店では、髪の色は黒(5~6トーン)もしくは暗めのブラウン(7~8トーン)までが基本のところが多いようです。
なお、脱色やメッシュ、目立ちすぎる大ぶりのヘアアクセサリーなどはなるべく避けましょう。なぜなら、お客様の好みや価値観はさまざまなため、できるだけ幅広いお客様に対応することが必要だからです、
ぜひご自身のお店の決まりがあれば、再度確認してみるのがよいでしょう。
(3)メイク
1.清潔感があるか
まずはお肌のお手入れをしっかりとしましょう。
お客様とは近い距離で接客します。
なんだか疲れているような顔、例えばカサカサの肌やむくんだ顔、目の下のクマなどがあると「大丈夫かな?」とお客様に不安を感じさせてしまう一つの要因になりますので、十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動を心がけましょう。
また、意外と自分では気づかなくても、ファンデーションのぬりすぎや色むら、眉毛のムダ毛が残っていることがあります。
女性であれば、メイクをするときは自然光の入る明るい場所で行いましょう。
蛍光灯の下では、ファンデーションのぬりすぎやムダ毛などが見えにくくなってしまいます。
2.健康的であるか
接客をする際、ノーメイクはふさわしくありません。
メイクをすることがマナーという考え方が一般的になってきているだけでなく、ノーメイクは顔色が悪く見えやすくなってしまいます。
また、化粧品には強い香料が入ったものがありますが、香水と同じように、お客様が好むもの、そうでないものがありますので控えましょう。
自分で使っていると気づかないことも多いので、わからない場合は周りのスタッフに聞いてみるのもよいかもしれません。
(4)ネイル
商品説明を受けるとき、レジ対応の時など、お客様は販売員の手先に目が留まりやすいです。ですので、もしネイルをする場合は汚れ、はがれがないようにきれいな状態を保つように気を付けましょう。
まとめ
私たちは販売員として毎日お客様と関わっているからこそ、常に見られています。
そして私たちの態度や対応によって「感じがいいな」「また来たいな」と感じていただくことができるのです。
私たち販売員一人一人の身だしなみやマナーからお店の印象を判断されることも少なくありません。
「売れるトークがあればお客様は買ってくれるでしょ」
「商品に魅力があれば、お客様は購入するだろう」
などと考えるのではなく、販売員経験が短い方はもちろん、経験が長い方も、今一度ご自身の接客マナーを見直してみてはいかがでしょうか。
小売り・サービス業に特化した「成果にこだわる”超実践型”研修」

これまで、3000店舗以上のサポートをさせていただいており、継続的な研修を実践した店舗では、売上の平均伸び率120%以上の実績があります。
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